スチュアート・ウェバーの言葉から読み解くRB大宮アルディージャの未来。「アジア版ザルツブルクになれるか?」
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このハーフシーズンの意図:戦術の浸透と「選別」
一つ目は、我々のサッカーを確立し、浸透させていくこと
もう一つはいま抱えている選手たちを見極める期間にしていきたい。
スチュアート氏の言葉からは、このハーフシーズンの明確な捉え方が見えてきます。 昨季の時点ですでに、目利き(スカウティング)やデータ、あるいは宮沢監督の戦術に「合う・合わない」といった基準から、残すメンバーと放出するメンバーの見極めを行っていたのでしょうか。
おそらくデータはすでに集まっているはずです。あとは実戦での動きを見ながら、そのデータが新体制の基準に合致するかどうかを最終判断したい、という方針なのでしょう。 「チャレンジすべきことは行い、チームの戦い方を確立する」。もちろん結果も同時に出しながら、この課題をクリアしていくのが理想的なシナリオだと言えます。
目指す立ち位置:「アジア版ザルツブルク」か、それとも…
「J1に上がって成功したい、という目標はもちろんありますが、成功の核になるのは若い選手だと自分は考えています。レッドブルの手法で、日本の若いタレントをしっかりと成長させていく。それが一番できるクラブだと証明していきたい」
まず大宮の立ち位置について、レッドブルの手法を浸透させ、若いタレントを数多く欧州へ旅立たせたいという意図が見えてきます。「ここが核」と言い切っている以上、単にリーグ戦で成功するだけでは、レッドブルグループからの評価は得られないことを意味しています。
一部のサポーターにはネガティブに受け取られる可能性もあるため、誤解を招かないよう改めて整理すると、J1へ行きJ1で勝ち上がるためには若いタレントを育てることが成功への核になる。ということです。
それは恐らく、目指しているのは「アジア版ザルツブルク」のような存在ではないでしょうか。 レッドブル・ザルツブルクはオーストリア国内で無類の強さを誇りながら、ハーランド、ソボスライ、南野拓実、マネなど、後に欧州ビッグクラブで活躍する選手を多く輩出しています。しかし、ライプツィヒへのステップアップは印象としては意外と狭き門です。
「欧州候補生が多く集まり、育成のメソッドがある」。 若手がJ1で活躍し、欧州へ移籍する。そのレベルの選手が増えれば、結果としてJリーグ屈指の強さを誇るチームになる可能性がある、と考えているのでしょう。そうなれば、有望な若手が憧れを持って集まりやすくなります。「欧州に行くならレッドブルグループのRB大宮」というブランドが確立できれば、好循環が生まれることも期待されます。
ビジネスモデルの課題と懸念点
移籍ビジネスを成功させるためには、Jリーグで結果を残すだけでなく、ACLなどで一定の評価を得なければ、移籍金の吊り上げは難しいのが現実です。ブラジルのような巨大な市場規模があれば話は別ですが、その規模に近づくためにも、大宮の今後の活躍と市場価値の向上は必須の未来となるかもしれません。
一方で、懸念材料もあります。NYレッドブルズやブラガンチーノは、サポーターから「選手売却ばかりで優勝する気はあるのか?」と疑問を投げかけられることも多く、必ずしも「大成功」とは言えない側面があります。特にNYでは不満の声が溢れているようで、グループトップのミンツラフ氏もまた、MLSでの成長度合いに疑問を抱いているという報道もあります。
成功ルートはザルツブルクのように「選手売却」と「国内成功・国際大会参加」の両立となるか。 しかし、うまくいかない場合は、選手の放出サイクルにおいて大きな支配力を持てないブラガンチーノのようなコースを辿る可能性も大いにあります。 この分岐点がどうなるのか、しっかり見ていく必要があります。ひとつ付け加えたいのは、「クロップ氏の就任によって他クラブがどう影響を受けるのか」、ここも注視すべき点です。
The underwhelming New York Red Bulls could use some help from Jürgen Klopp
The franchise plays in one of the world’s largest sports markets but has yet to win an MLS title. The former Liverpool coach could help change things
https://www.theguardian.com/football/2024/oct/11/the-underwhelming-new-york-red-bulls-could-use-some-help-from-jurgen-klopp?utm_source=chatgpt.com
NYはクラブへの批判も高まってるがクロップで何か変わるのでは期待感を示しています。
選手獲得戦略①:大卒選手の評価と「欧州への道」
本当にずば抜けた存在でない限り、5大リーグの投資対象になる選手とは見てもらえない
この言葉からは、大卒選手に関しては大きなポテンシャルがない限り、獲得の優先度は低い可能性が高いことが読み取れます。三笘薫を例に出していましたが、あのクラスのクオリティと成長曲線を描ける選手でない限り、投資対象とは見なされないのでしょう。 このプランが「欧州に売り込むこと」を主軸に置いていることは明らかです。そのため、アカデミー選手の質向上、他クラブのアカデミーからの移籍交渉、そして日髙のような高卒選手の発掘が、今後の編成に大きく影響していきそうです。
欧州に行くための準備として、我々のクラブではヨーロッパに近い形でプレーすることができる
現状の強みとして提示されているのはこの点です。 スチュアート氏は、マギーを含め、移籍の際にどのようなパスウェイ(キャリアの道筋)があるかを提示していると話していました。 そして宮沢監督を中心に、海外と同じトレーニングプランを採用し、欧州基準を設けています。ドイツのトップクラブであるライプツィヒなどのトレーニングメニューを導入することも可能でしょう。こうした環境面からも、「選手に選ばれるクラブ」になりうる可能性を秘めています。
選手獲得戦略②:ブラジル路線の強化
例えば私がユースの視察でブラジルに行き、2週間不在になったときに
ポルトガル語のできるスカウトを雇おうとしている点からも、外国人選手獲得の路線において、ブラジル人選手の可能性が高まりました。 そして今回、西村SD就任の意図として出てきたこの言葉は、今後の大宮における外国籍枠戦略の重要なピースの一つになりそうです。
今季もブラジル2部からカウアイ・ディニスのような選手の獲得がほぼ決まっていますが、これに近い動きがありそうです。さらに、彼より年齢の低い選手を獲得していくケースも増えるでしょう。 もちろん18歳にならないと国際移籍契約はできませんが、チェルシーに移籍したエステバンのように「18歳になった夏のタイミングで合流」といった形で、原石を早期に確保する動きは今後増えていくと予想します。
育成の仕組み:ローンマネージャーとU21リーグ
「若手を成長させる手助けにつながる役職で、選手たちの成長過程を追いかけたり、彼らがどのような練習、パフォーマンスをしているのかをしっかりと我々に報告し、選手と我々のつながりを確保してくれる存在を担ってほしいと思っている」
ローンマネージャーの採用で選手の試合経験の戦略とスチュアートHoSの後釜または西村SDの後釜育成もできる素晴らしいシステムと当時思った。
大きく変わるのは、この半年で結果を残したレンタル組を正しくレッドブル基準で見られることなのでとりあえず武者修行ということがなくなる。
また、U21リーグを急がなかった一つの理由にもなるのかもと考えられる。
21歳以下をU21に出るクラブへローンを考えても良いかもしれないなと思ったりする。実際のところどうなるかはわからないが、U21リーグ出場を約束して移籍は今後あるのかなと。ローン先にメリットがあるかはさておき。U21所属クラブの人員が足りないクラブは良いのかもしれないが、普通であればアカデミーを使う可能性も高いしなんとも言えないですが。
実際規約などを確認していないので頭からポッと出た話。
ただ、ゆくゆくは参戦するでしょう。ドイツ国内もクロップもそのようなリーグが欲しいと、話し合いがあるみたいですし。
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